【ウラバナシ01,02】「おやつの時間はプライスレス」「シャイな目立ちたがり屋さん」

こんにちは!Ayubowan🌿

以前、kelluna.に関する質問をInstagramで募集したところ、圧倒的に多かった「現場での裏話は?」「驚愕したことは?」「困難と感じたエピソードは?」に関して、今回このブログ記事でご紹介します。

なんだか少し元気ないなという方、多分この記事、ちょっとだけ笑えるかも。

なんだか上司/部下とうまくコミュニケーションとれないなーという方、この記事に共感できるはず。

まず、念の為先に記載しておきたいのが、私は、スリランカ及び現場の関係者のことは、凄く好きです。なので、これは愚痴ではありません!笑。あくまでも、制作現場での裏話、というか国外で仕事する上での「学び」でもあります。

Anyways, let's get started then..🌴

第1話 「おやつの時間はプライスレス」

kelluna.のアトリエでの勤務時間は、原則11時頃〜5時としています。

朝は、ご両親の朝ごはんを作ったり(スリランカは、二世帯住宅等で親の面倒をみながら生活している家族が多い)、ある程度の家事をしてから来れるような時間帯にしています。

初期の頃、とある女性スタッフが3時すぎに一旦外に出る姿が見えました。

「電話かな?」と思い、私もあまり気に留めていなかったのですが、そのまま姿を現すことなく1日が終わってしまいました。

「体調が悪くて無断で早退したのかな?早退の場合は各自で帰る(特に報告はしない)って思ってたのかな?」と私も色々考えました。

翌日は、出勤していたので、体調は回復したのかなーと思っていたところ、その日も3時以降姿が見えなくなりました。

無断早退はさすがに困るし、行方が心配になるので、翌日3時以降戻って来ない理由を聞いたところ、

 

「3時は私のおやつの時間だから、帰ってティータイムしてた。そして、ティータイムが終わったころには、4時半だったのよ。そしたら、アトリエに戻ってきても、もうすぐに終業時間でしょ。だから戻るのも時間の無駄だから戻らなかったよ。スリランカ人にとって、ティータイムは、とっても大切な時間よ!」

 

返答があまりにも堂々としすぎていて、今までティータイムに帰宅していなかった自分がおかしかったのではと一瞬思ってしまいました...笑。

ちなみに、私は新入社員時代に某企業で働いていた際、小腹が空いた時にデスクでおやつを食べることに怖気付いて、トイレに行きがてら、トイレの個室に隠れて一瞬で食べていました。

しかし、彼女(51歳)にとっては3時になったら休憩するというのが長年貫いてきたライフスタイル。そして、そもそも今までの経験上「規定の就業時間」といった概念もそこまでないのです。なので、頭ごなしに注意するのではなく、働いてる時間に対してお金が発生しているという仕組みを説明したのち、

アトリエにおやつ持ち込みOKにして、基本就業時間は行方不明にならないということでそれ以降は解決しました。私も、おやつバスケットには沢山貢献していますが、特に日本の可愛いパッケージのものを持っていくと、皆とっても喜んでくれます😊

私達が日々、「常識」と思っているようなことも、相手の文化、育った環境、価値観によっては、「常識」にはならない。その反対もそう。こういった小さなことの積み重ねが、「歩み寄り」なんだな、と改めて感じた出来事でした。

  

第2話 「シャイな目立ちたがり屋さん」

アトリエで働く女性たち数人は、インターネットへの安定したアクセスがありません。大半のメンバーが、通話のみの電話を使用しており、ネットがみれても容量がかなり限られた設定で、最低限の調べ物にのみ使っています。

そんな彼女たちの写真は、kelluna.のウェブ・このブログ・フライヤー・インスタ・取材いただいた記事、と様々な場所に載せています(もちろん彼女たちの許可あり)。

なので、ネットへのアクセスのない彼女たちに、全部見せたいなと思い、ウェブのコンテンツ、インスタの画像一覧ページ、フライヤー、メディアに掲載していただいたページ等を印刷してアトリエに持参しました。

そしたら、いつも仕事は早いけど、とにかく無口なメンバーの一人が、突然泣いてしまいました....!! 😵

(以前、知人にここまでの話をしたら、「えー!そんなに感動してくれたの!?」と。違うんです。

泣いたままトイレに行ってしまい、全く戻って来ません。心配になり、トイレのドアごして理由を聞くも、沈黙。

彼女と仲良い別のメンバーにワケを聞いてもらったところ、

 

「皆は、自分がうつってる写真が5枚は使用されてる。私は3枚だけだった。私も頑張ってるのに。その3枚のうちの1枚は、隣にいる○○よりも、小さくうつっているからメインじゃない!しかも髪型変だし!評価されなかったということよね。だからもう私は辞めるワ!」

・・・・!? 

 

まさか、写真の枚数が、そこまで彼女を傷つけるとは思わず。

例えば、日本の企業で、社内報に自分の同期は掲載されたけど、自分はされなかったからと泣いて退職宣言をする、なんて話はなかなか聞かないですしね。

しかし、彼女たちからしたら、(髪型はさておき)こういった媒体に自分たちの写真が載ることだけが、自分たちと日本を繋ぐ大事なマテリアルなんです。

スリランカの田舎にある小さなアトリエにいる自分たちを、日本の皆様に「見て」もらえる唯一の場所というか。

自分の仕事や働きっぷりを、外の人たちに見てもらいたい、認めてもらいたいという気持ちは誰しもが多少なりとも自然ともつもの。

いつも写真を撮る際、一部の女性陣は、クシを取り出して髪の毛をとかし、化粧のチェックし、こういった媒体に自分たちの写真が使われることを凄く喜びます。特にそういったメンバーは積極的に「撮って撮って〜」と言ってきてくれるので、結果的に彼女たちの写真が多めになっています。

しかし、今回泣いてしまったスタッフは、いつもとってもシャイで無口で、写真をとっても絶対笑わないんです(そういうスタンス?スリランカ人に結構多いです)。なので、私も気づくことができず(むしろ写真が嫌いだと思ってしまっていた)。

この後、彼女をセンターにして、全員で彼女を囲う集合写真を玄関で何枚もとりました。

夕方には、機嫌をなおしてくれました。

やっぱり笑わないんですけどね笑。

良き経験。良き学び。

気づけば、たった2話で長くなってしまいました💦

ウラバナシ編はシリーズ化して小出しにしていきますね🌿

どんな仕事でも、大変なことやトラブルって絶えないと思いますが、それがkelluna.の現場だと、ちょっと予想外なものが多いです。

ちょっとした「ウラバナシ」をこれからもシェアしていきますので、ご購入いただいた商品を思い出しながら「これを作るのに、そんなこともあったんだー」ともっと身近に感じてもらえたら嬉しいです✨

 

ここまで読んでくださった方に、近況報告。

現在、ユニセックスのTシャツを企画中です。kelluna.らしさ(self-loveのコンセプト)を大事にしたメッセージ性のあるデザインとなる予定です。1月にスリランカにまた滞在しますので、そこで制作開始予定です。その際、新しい柄のウェアや、エコバックの新色も開発予定です。楽しみにしてて下さい🌿💚

また、年末には、ブログの読者様と、インスタのフォロワー様限定に特別なお知らせがありますので、stay tuned🔔

では、皆様良い週末を!🌿✨

kelluna.代表 前川裕奈 

Cloudy Gray tops (黒のスカートを合わせて私服仕様)

 

1 comment

これを書いている間も高熱、病気と闘っていたんだよね。ご苦労様。
いつも自分に一番ストイックなゆうなだから、何より貴方の体が心配です。
無理をしないで(といっても無理をするんだけれど)、ゆうなならどんな道でも切り拓く力と人脈と才能があるから、この今の葛藤と苦しさをバネに更に何かするんだと信じています。そしていつも応援しているよ。
何かめっちゃ個人的になっちゃったから、このコメントはpublishしないでね。てか、できないよね、これ。(笑)
ブログ読んでここに書きたくなっちゃっただけ

your half "body" (buddy) 8月 05, 2020

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Yuna Maekawa, Founder of kelluna.